手の痺れ
 手のシビレを考える    こんた治療院

 この手の痺れという症状は、軽度な問題から重度の問題まで様々な解説が必要になってきます。ここでは大まかに説明をしていきながら、更にコンテンツを増やして各疾患のポイントを細かく解説するする事が望ましいと考えています。それゆえに、まずは手に行く神経などを解説しながらこうした事を理解して行こうと思います。

 手先の神経
 

 手先に行く神経は頸椎(首)から出ています。指先へは橈骨(とうこつ)神経、尺骨神経、正中神経と大きく3つの神経が来ています。下の図の様にそれぞれ神経支配の部位に、シビレや違和感が出てくる事もあります。
 それゆえに、皆さんがどの指が痺れているのか、痺れがどこから起こっているのかによっても原因が上位部にあるのか、それとも手首に近い部位にあるのかなどが解ってきます。

 

 指先の神経支配と皮膚知覚

 
 

 手の痺れをきたす原因、疾患。
骨・軟部組織による問題
上肢神経損傷による問題
血管による問題
ストレートネック
心筋梗塞による反射
頸椎椎間板ヘルニア
脈管炎
頚部脊柱管狭窄
尺骨神経麻痺
血管腫
頸椎捻挫(むち打ち)
神経腫
胸郭出口症候群
上腕骨骨折による
後縦靱帯硬化症
上腕注射による
 
手根管症候群
   

脳神経による問題
その他
 
上肢運動神経麻痺  筋緊張(肩こり)  
視床痛 軽度圧迫(打撲)  
脳腫瘍 リンパ摘出後後遺症  
ファントム現象 上肢の浮腫  
  就寝時の圧迫  
     
     

   原因と疾患についての考察で、疾患などの解説はここでは割愛させていただきます。  

 痺れとは?どのようなものですか?
 

 皆さんが「しびれ」と表現する口語上のものには、それを強く表現する為に「ビリビリと」や「ひりひり」などと、痺れの程度を表現してきます。実は、こうした皆さんの表現には診察における重要なポイントを示唆している事が多いのです。
 「痺れ」という字には、麻痺の「痺」の字が使われています。皆さんが、その多くの「痺れ」と訴える問題は、神経の一過性の軽度の麻痺が原因であるのです。医学的には神経が何らかの原因によって、その正常な働きを実行できずらい状態で、知覚神経を介して局所の異常を表現しています。その多くは血行性に反応し、圧迫や負荷を加えると症状の憎悪がみられます。
 至極単純な例を紹介しますと、皆さんが正座をして足が痺れて立てなくなった経験があると思いますが、これが一過性の麻痺の状態です。また、上肢では側臥位で頭に手をあてて寝転んでいた時に、手が痺れてきた経験があると思いますが、これも一過性の麻痺なのです。
 そして、一過性で無く、持続的、断続的にも起こる状態を、病的と見なしてその原因を突止める事が重要になってくるのが、この「病的痺れ」です。

 

 痺れは様子を見ていても良いのでしょうか?

 

 数分ないし半日程度で完全消失してしまうものは、軽度の問題ですから様子を見ても問題はありません。但し原因となるものがはっきりしているケースです。
 原因がはっきりしないケースでは、この様な事が繰り返し、または段々とシビレが強くなる傾向がある場合には病院に診察に行く事が必要です。
 痺れた状態で神経を放置しておくと、その原因を手術などで除去しても、まだ神経が痺れている状況は改善されない状態のケースも少なくはありません。これは神経変性といって、長い間圧迫を受けている神経が正常な健康状態を保持しておらず、神経自体が変性を起こしている状態です。この場合の神経の再生回復には時間が必要で、後遺症として残ることもあります。

 

 痺れに対して、保存的に治療する場合に病院で受ける他に、方法はあるのでしょうか。

 

 おそらく、このコンテンツを読まれている人は、既に病院で先生の診察を受けている事と思います。その上で皆さんが病院での治療以外にセカンドオピニオンを模索している事と思います。病院での治療といえば、お薬では、まずメチコバールが処方されます。これはビタミンB12で、神経の損傷を修復する効果を期待しています。更に頸椎の牽引や低周波による治療でしょう。また、痛みを伴うシビレには痛み止め、またはシーネによる頸椎のコルセットを処方されます。 いずれも病院で受ける治療は局所的な方法です。
 手の痺れに伴う問題として、様々な不快症状を皆さんは体験しているはずです。手の痺れを更に強調させているのが随伴症状ですから、そうした事を1つ1つ解決させて行きながら、積極的に手の痺れを治療して行く事が保存的期間に必要な治療です。そのために鍼治療やマッサージを使いながら病気の経過を見る事は、多くの患者さんが経験されています。細かいケア方法は各論で紹介したいと思いますが、2例ほど簡単に説明いたします。
 頸椎椎間板ヘルニアによるケアで、軽度ヘルニアで若年のため保存的治療を選択された人では、整形外科の加療とともに、鍼治療とマッサージを使って回復された方も大勢います。頸椎ヘルニアの症状は、圧迫と炎症所見です。圧迫所見とは、突出した(ヘルニア)椎間板が神経を圧迫する事で、上肢への痺れや痛みとして現れてきます。突出したヘルニアは軽度の場合、保存的治療で様子を見ますが、この突出したヘルニアはマクロファージというアメーバー細胞によって処分され、時間は必要ですがもとの椎間板の状態に修復されてきます。しかしながら、保存的な場合における痛みの緩和にお薬を使いますが、こうした場合に鍼やマッサージが有効に働くという事です。
 整形外科で診察を受けたが特に原因が見当たらないといわれた手の痺れのケースです。こうした事に大きく関与している場所があります。斜角筋と呼ばれる筋肉の隙間で問題が起っているケースです。この場所は、斜角筋三角とも呼ばれ、斜角筋症候群の症状として手の痺れが出てきます。斜角筋が上肢の疲労によって硬く肥厚くなり、神経を圧迫するといった問題で起こってきます。ひどい場合は動脈も圧迫されて手も冷たくなる事もあります。この様なケースでは周りの筋肉を緩める事で手の痺れが改善され正常に戻す事ができます。

 

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