突発性の三叉神経痛において、外部からの連続刺激を嫌うため、指圧やマッサージは痛みの局所に対しては直接的には治療しづらいのが現状です。こうした治療される側のつまり患者の立場から考えると、そうした痛みのある顔に関しては鍼治療が最も望ましい施術方法と考えます。痛みの局所は鍼を刺すと痛みが強くなるという現象はありませんので、この点においても鍼治療が優れていると考えます。
水痘ウィルス(ヘルペスウィルス)による三叉神経痛にも、こうした鍼のアプローチがよいと考えます。帯状疱疹に代表される肋間神経痛もこの同じヘルペスウィルスが関与しますが、鍼治療が止痛におおいに貢献します。そうした三叉神経痛にも絶大な効果を発揮してきます。
では指圧マッサージができないのか?というお話になりますが、顔面神経麻痺と併発して起こる三叉神経痛に関しては、顔のマッサージが痛みの局所においても可能です。ベルフィーユではこうしたケースは顔にマッサージを加えております。
痛みの症状に合わせて治療を構成してゆくのが最も望ましいと考える中に、なぜ基本は鍼の治療が適しているのかというお話です。