都市部と地方では眼を緊張させる機会が圧倒的に違います。例えば自動車などではその運転時の緊張状態からいうと信号の数や交差点、車の台数、歩行者の数、自転車の数、道幅の問題、車の流れ方など比較すると、都市部では圧倒的に眼の緊張を強いられます。歩行者の立場でも、交通量の多さや、建物、人など同様です。しかしこのような都市部の環境で生活していると、この緊張感が身についてきて、とりわけ眼性疲労を実感しなくなり、日常当たり前の緊張として苦にならなくなります。眼を緊張させるレベルに慣れが生じ、安定する為と思われます。
しかし逆に都市部の人が地方へ移動した場合には、眼の緊張から解放されますが、同時に注意力にも緊張感が失われる為に自動車事故などを起こすと言われます。地方の人では考えられない場所での事故は、この手の問題に加えて、普段からハイレベルの眼の緊張感によって起こった、慢性眼精疲労に気がつかない場合も考えられます。