更年期総合症
 更年期障害を考える  
 こんた治療院

 更年期障害とは更年期の加齢や内分泌の変化によって起こる心身の異常をさします。また正確には日常生活に影響をきたしていて、心因性の反応や自律神経系の失調、内分泌系の失調を起こしているものを更年期障害と呼び、その程度が軽度のものを更年期失調といいます。個人により、その程度は様々ですが、こうした更年期の不定愁訴から更年期うつ症状を呈するケースも多くあります。

 原因について

 原因については現在も多くの議論がなされ非常に説明が難しいのですが、脳にある視床下部の老化に伴い内分泌のコントロール不調により脳下垂体の性腺刺激ホルモンが過剰分泌状態となるために不定愁訴を訴えると現在では考えています。また忘れてはならない事として、素因、環境、心理的要因などは、発症の程度や発症の仕方に強く影響し、更年期障害の程度の差異の一因となっているという事です。
症状としては、月経異常、更年期出血(更年期の機能性出血)、性器萎縮などの性器症状と精神・神経症状や代謝障害に基づく症状などの性器外症状があります。以下簡単に不定愁訴(ふていしゅうそ)症候群をまとめてみました。

 その症状は不特定多数で、不定愁訴(ふていしゅうそ)といわれています。

1.血管運動神経障害様症状
熱感、のぼせ、冷え症、寒気、心悸亢進、胸内苦悶感、頻脈、徐脈など 。
2.精神、 知覚・ 運動神経障害様症状
頭痛、頭重感、めまい、不眠、耳鳴、閃光感、圧迫感、恐怖感、焦燥感、憂うつ、記憶力減退、判断力低下、知覚過敏、しびれ感、知覚鈍麻、蟻走感、掻痒感など。
3.運動器官障害様症状
腰痛、肩凝り、筋無力、関節痛、脊柱痛、腓腹筋痛(下腿後面の筋)、坐骨神経痛など。
4.皮膚症状
発汗亢進、皮膚色素沈着、外陰掻痒、多毛、皮膚乾燥など。
5.泌尿器症状
頻尿、排尿痛など。
6.消化器症状
悪心、おう吐、食欲不振、胃部不快感、腹部膨満感、便秘、下痢、腹痛など。
7.その他
口内乾燥感、だ液分泌の増加、疲労感、ふるえ、口臭、アクビ、眼精疲労など。

 ここで注意しなければならないのは、更年期障害以外でも高血圧症、低血圧症、貧血、甲状腺異常、神経症、精神病(精神分裂)、うつ病、自律神経発作症などで上記の不定愁訴が出現するので、素人考えで決めつけず必ず医師の診察と診断が必要である事を付け加えておきます。

 更年期障害を中国医学(東洋医学)ではどう考えるか?

更年期症に対応する考え方は昔から存在する

 そもそも更年期障害は、現代では前記の不定愁訴症候群に名前を付けたもので、この様な身体の老化に伴う不調を古人は見逃すはずはありません。つまり古くからこの様な病を治療する方法を、古代中国人は按摩法や鍼灸法または漢方薬を使って治療してきているのです。
  西洋医学では上記のとうり視床下部の問題と卵巣の問題より重視した考えを打ち出していますが、中国医学では女性の生殖機能終末による機能不調と考えて古くからその治療法を研究してきました。
  また、女性ホルモンの変化に伴う他の器官の変化も、中医学は観察してきています。

不定愁訴を細分化しそれぞれの主訴にあった対応

 中医学による更年期障害の治療法の使い方は細かく指示されていています。つまり単純なパターン治療ではなく、個々の症状を細かく分析して治療して行く事を中国医学では指示しています。また個人の病気の既往歴だけでなく歴史的背景(ヒストリー)までさかのぼりその治療法の治療法則を決定してゆきます。
  この治療法則は中医学では漢方薬処方、鍼灸法、マッサージ法ともに共通したものになっています。ですからすべての治療手段が違っていても治療法則が同一であるため、目的の治療ができているということです。

 総合的治療が更年期治療には必要です

 更年期障害のケースでは、中医学においてもやはり各分野の総合的治療が治療結果を残します。ですから、現在も漢方薬などを服用されている方も同時に鍼やマッサージの治療を受ける事は更年期障害からの開放にむけて一歩進んだ事になります。上記に記載した不定愁訴のなかでその場で楽になるのが腰痛、肩凝りなどの運動器官障害様症状で、こんた治療院では経絡(ツボの道)を使った指圧マッサージを主体にして痛みの強いものに関してはご相談の上で鍼(はり)治療を加えてゆきます。
  またそのほかの症状は経穴(ツボ)を使ったはり治療が非常に効果をあげています。もちろん、鍼治療とマッサージを併用する形も当然あります。
  女性にとってはとても不安な更年期の対処法を、私たちは全力をあげて取り組んでいきます。またこういった不定愁訴解決という問題は、訴えは字のとおり人によって異なり違うため治療方法も個人的に対策が必要です。

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