顔のしびれ(痺れ)について

 顔の痺れを考える
  三叉神経 知覚障害         こんた治療院

   以外にもこの症状は、原因が解らずに、ただ薬をのまされているケースが多い様です。私が解説するとこうなります。  
はじめに
 

 顔の痺れ(しびれ)について、考えてみたいと思います。実は、私は顔面神経麻痺の治療に関してのコンテンツを書きながらも、こうした顔の痺れの治療の相談も多く、実際に治療においてもその件数も多いので、今回はその事を詳しくコンテンツにまとめる事にいたしました。悩んでいる方の、少しでもお役に立てたら幸いです。今回紹介する顔の痺れは、水痘ウィルス(みずぼうそう)が原因となる可能性の高いものです。

 いわば、水痘ウィルスの再活性化にともなって、三叉神経痛として顔に帯状疱疹ができるケースで、そのレベルでは一番軽度の神経損傷がこの顔の痺れの正体であると考えています。その本筋から言えば、本来は顔の痛みとして出てくる問題ですが、三叉神経の組織学的部位において、神経の外套膜(一番外側の膜)が水痘ウィルスの再活性化によって傷つけられたものと考えています。一般的には、水痘ウィルスの神経損傷は深部に達する(神経鞘)事が多いのですが、顔の痺れだけの症状の場合は、軽度の損傷が多いケースと私は考えています。

 
顔の痺れを感じている神経は、三叉神経です。
 
 みなさんが、痺れ(しびれ)を感じている神経は、三叉神経(さんさしんけい)という神経です。顔の知覚を担当する神経がしびれを感じているのです。もっと詳しく説明すると,三叉神経は顔の知覚と,眼球の知覚(目の傷を治したりする役目)、歯の神経、そして運動神経としての役割は顎関節を動かす神経でもあり、脳神経に所属する大切な神経なのです。この三叉神経の病気として、痛みを感じるものを三叉神経痛としていますが、痺れの場合は明確な名前がつけられておりません。強いていうならば、三叉神経 知覚障害が正しいと考えます。Web上の検索ですと、三叉神経麻痺と書かれているものがありますが、三叉神経は主に知覚を司る知覚神経なので,運動神経の運動機能障害を麻痺とするのに対して、知覚神経の障害には、知覚脱出、知覚障害といった医学用語が適切であると考えます。
 
顔の痺れは、どの部位に起こるのでしょうか。
 
左のイラストの★印における部位に痺れを感じています。

 この★の位置は,三叉神経の経路上に位置しており、大きく脳から出て3つに枝分かれしていると考えて下さい。

 三叉神経の眼神経部は,眼窩、眼球各部、前頭部の皮膚、鼻腔粘膜などに分布しています。
 上顎神経部は、上顎部、頬部の皮膚、鼻腔粘膜、歯髄などに分布しています。
 下顎神経部は、下顎部、側頭部の皮膚、口腔、舌の粘膜、歯髄などに分布しています。

 
水痘ウィルスとは?
一部を自らのコンテンツ、顔面神経麻痺を考える22から抜粋しています。
<水痘ウィルス(Varicella Zoster virus)>
 

 水痘ウィルス(Varicella Zoster virus)は、ヘルペス属のウィルスで、帯状包疹を起こすウィルスと同じものであり、過去に水疱瘡(みずぼうそう)に罹ったり、予防接種を受けたりして、人間が自ら保持している状態(抗体)のウィルス、そしてそれが人の体外に出て感染を起こすウィルスの総称を指します。
 一旦 人の身体の中で抗体となったウィルスが、何らかの原因でDNA増殖を起こしてしまうと、局所的にその潜伏先にあたる神経部位に障害を与える事がありますが、それが三叉神経痛であったり,顔面神経麻痺であったり、声帯を麻痺させる反回神経麻痺、肋間神経痛、坐骨神経痛など多数の疾患の原因になっています。

 感染によってラーニングされた水痘ウィルスは死滅するのではなく、人間と共存という形をとっています。その潜伏滞在先をサテライトといいますが、このサテライトは人間の組織の中の末梢神経を選んで潜伏しています。とりわけ各神経の神経節と呼ばれる末梢神経の部位に好んで潜伏しています。
 先に述べたこのDNA増殖とは、簡潔に言うと 自らのコピーを増やしてゆく増殖で、子を産んで増えるインフルエンザウィルスの様な増え方(繁殖)をしないものです。

 
<顔面神経麻痺と合併して起こる他の神経障害>
水痘ウィルスが起因した多発性脳神経障害
 

 水痘ウィルスは、上記に述べた通りに神経節という部分に平素は潜伏して人間と共存しているウィルスであるが、何も顔面神経の膝神経節のみに潜伏しているだけではありません。そのため顔面神経のみ単独で麻痺を起こすだけでなく、同時に反回神経麻痺として、片側の声帯の麻痺が起きて声がかすれる、前庭神経障害として目眩(めまい)が起きる、三叉神経痛として顔に痛みが出るなどのケース(多発性脳神経障害として)もあります。単独では肋間神経に起こる帯状包疹、下肢に起こるものは坐骨神経にも障害を起こします。
 また、水痘ウィルスは末梢神経のみを侵すウィルスではないこともお話しいたします。
水痘ウィルスは中枢神経系合併症として、1つは小脳炎に注意が必要です。小児の初期感染では急性小脳炎を起こす事もあります。
 2つめは 再活性した水痘ウィルスが原因で血管炎に伴う脳梗塞を小児や成人に起こすケースです。
特にこのケースは再活性した局所に注目しなければならず、それは顔面部であること、そして先に、三叉神経痛も水痘ウィルスで起こると書きましたが、この三叉神経痛でも水疱が帯状包疹として、三叉神経 第1枝(V1)領域に起こったものは特に注意が必要で、成人においては脳梗塞を数週間経過で合併発症する事があるので、急性期には引続き医師の経過観察が重要です。
  ラムゼイハント症候群と診断された、顔面神経麻痺においても同様の注意は必然の要素と考えて欲しいと思います。そして、こうした事も念頭に入れて、医師が経過観察中に診ていて下さるというお話として書き記しておきます。また、小脳炎は自己免疫疾患で、ギランバレー症候群、フィシャー症候群などの問題ですが病原体としての候補として水痘ウィルスも昨今は考えられている様ですが、原因が証明できないのが現状です。

 但し、非常に不思議なのは、ほぼ局所の部分的な水痘ウィルスの増殖障害であるという事で、全身に行き渡って神経の増殖障害を起こさないのは、なぜなのかという疑問もあります。血清検査上は反応しているのに、発症部位は局所であるということです。これは、今後解明されてゆく内容の1つであろうかと思います。

 
鍼治療をしてみましょう。
 
 みなさんの顔の痺れが、私のコンテンツで書かれているものだとしたら、鍼治療に効果が期待できるものと考えています。三叉神経の損傷が軽度であれば、その回復の可能性はあるという事です。しかしながら、治療と経過観察をしなければその程度は、外からでは全く判りませんので、鍼治療は顔の痺れを治す1つの方法であるというお話をさせて下さいませ。顔の痺れが発症して、半年以上のケースは重度と考えるべきであり、さらに丁寧な診察が必要だと考えております。
 
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