バネ指 弾発指 狭窄性腱鞘炎
 指の腱鞘炎    こんた治療院  
 
 

 

 今回のお話は、通称“バネ指”、と呼ばれる弾発指(だんばつし)について考えます。指先の仕事や細かい作業を手掛ける人に多くみられますが、私の経験では親子でという人もいます。私の症例では女性が非常に多いです。いずれも何年も放置していたという事で、私が治療をしたケースは慢性化している症状が多いのも現状です。また1ケ所ではなく数カ所にその症状が出現する事も多く、指の自由をうばってしまう事も多い症状です。早期の治療で改善されるものですので、是非治療されると良いと思います。
 このコンテンツを書いてから、平成28年で15年の歳月が流れましたが、数多くの事例を診ています。

 
 知識を深める


 バネ指の正式名称
  狭窄性腱鞘炎
 組織の病理変化について
  正常なシステム

 私たちが指を動かすには、左の図のように腱が腕にある筋肉の収縮によって動きます。腱鞘はストローの様な管になっていて、腱がスムーズに動く様にサポートします。

  バネ指になると

 このバネ指とは、@腱が腫れて肥大した状態になり(コブ状になっている状態)で、A指を曲げると抵抗を感じながら肥大した腱が腱鞘の中に入り込み、逆に伸ばす時にも抵抗や痛みを感じながら指を伸展するという状態になります。この抵抗感を例えて、バネ指と俗に言われる様になりました。

バネ指の起きる部位
 左の写真のオレンジ色の部分に問題が生じてきます。すべて関節を構成している部分の前面です。人により数カ所発症しますので、非常にやっかいです。
 
<バネ指の原因とは、どんなものでしょうか?>

 バネ指の原因については、様々なケースがあるようです。このバネ指は、乳幼児にもみられますが、成人の場合のものとは原因が違う為に、私は分別して掲載いたします。

 成人の場合
・良性のガングリオン(良性の腫瘍)
・組織の衰えに、過度の労作が加わり損傷を起こして発症。
・腱鞘炎の反復によるもの
・体質的素因
・その他
 乳幼児の場合

・エストロゲンによる腱鞘の腫れ
※乳幼児の場合のバネ指は、大人の腱鞘炎によるバネ指と違って、ホルモンによるものだとされています。乳幼児のバネ指は、母指に起こるもので、“強剛母指”とも呼ばれています。しかしこの乳幼児のバネ指は大人と違って、医師の観察のもとに自然治癒してゆくケースがほとんどという事です。生後数週間から2、3才の頃に、母親が気がつくケースが多い様です。

 バネ指のケアについて
 

 バネ指のケアについては、治療を加えながら、具体的に手の指をきつく絞らない様に注意が必要です。予防法としては、関節に軽度のテーピングをする事、代用として絆創膏でも可能です。ポイントは関節が大きく曲がらない様にする事です。
 また、日常使うものなどにも工夫ができるものであれば改良します。例えば、包丁の柄の部分を布を巻いて太くする。植木ばさみも柄の部分を布を巻いて太くするなどして、指の関節が深く曲がらない様にする事などです。
 その他には、お風呂の中で指の関節、腱鞘をマッサージして柔軟にしておく事も大切です。

 

  治療について
 

 このバネ指の治療については、成人の場合は、こんた治療院では鍼とマッサージを使って治療してゆきます。また、乳幼児の場合は、自然治癒の過程をたどるという事が多い為、治療は現在のところ行っておりません。
 今回のバネ指については、治療にこられた患者さんの勧めで執筆にいたりました。女性にとってやはり外科的にメスを入れると、傷跡が残る事が心配な様子で助かったと話しておりました。もしもそういった事でお悩みの方は、治療を受けてみる価値は充分あると思います。

 
  診療事例
 
 Aさん(50代)女性の過程

 Aさんは、4年前からバネ指をわずらっていました。友人の紹介でマッサージを受けに来たところ、実はバネ指を患っているという事で相談も受けました。知人の医師には、手術をした方が早くよくなると言われ続けていたそうですが、半信半疑で鍼で良くなるのか?と相談したそうです。私は今、バネ指の治療をしている患者さんが、現在3名いますが、いずれも結果が良くなってますよと答えると、Aさんはやる気になった様でした。Aさんは4ケ所ほどバネ指をわずらっていました。そのうち3ケ所が、2回の治療でかなり改善されました。残る1つは親指の所ですが、根気よく通院していただいたおかげで改善し、バネ指の合併で起きていた母指丘筋の筋萎縮も改善されました。

 コメント

 Aさんのように、鍼治療でバネ指を改善するということは、まだまだ広く伝わっていない様で、私たち治療家の反省すべき点を含んでいると思います。

 Bさん(60代)女性の過程

 Bさんは、最近バネ指の症状が出現した為に、整形外科で診てもらい正式に狭窄性腱鞘炎と診断されました。私のホームページを見ていただき、早速来院され、症状のある右手を診たところ中指に2カ所、薬指に怪しい箇所が1カ所ありました。私は必ず両手を診るので症状の無い左も診察したところ、中指に怪しい箇所を1つ確認し総て治療に加えました。5回の治療で症状は無くなりました。2年後に別件で来院したので、バネ指について聞くと、その後の様子は全く問題ないとの事でした。

 コメント

 私の診察では、バネ指は1カ所と限らない事、これから起こりそうな怪しい箇所など、毎回の診察でチエックをして治療して行きます。Bさんの様に病院では2カ所の診断でしたが、診察してみると怪しい箇所を数箇所発見できるのは2人に1人はいます。

 Cさん(60代後半)男性の過程

 Cさんは、右手の人差し指、中指、薬指にそれぞれ2カ所、明確に症状がありました。最近急になったとの事で、さらに詳しく様子を伺うと、園芸ばさみ(裁ちバサミ)で家の植木を切っているとの事でした。バネ指の直接の原因は、どうやらこうした力を入れる作業で急性に起こった狭窄性腱鞘炎であったことが解りました。具体的なケアをアドバイスして2ヶ月ほどで治りました。

 コメント

 Cさんの様に、きっかけとなるエピソードを持っている人も少なくはありません。普段している動作や趣味などを聞き取る事で、原因となるものが見えてくる事も多いのです。


 

 こんた治療院では、様々な疾患をこれからも考えてゆきます。皆様の御相談などございましたら、掲示板やメールを下さいませ。お返事は必ずいたします。

 こんた治療院では、皆様の御相談や御質問を掲示板やメールで受付けております。
メール相談
掲示板で質問したい

神奈川県小田原市栢山2910-11 こんた治療院 tel 0465-37-2299





当サイトに掲載のイラスト・記事・写真などの無断転載、無断使用を禁止します。
Copyright (C) 2001-2016 こんた治療院 All Rights Reserved.